2017年2月28日火曜日

BlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)を使って24p動画を60p再生する

主に録画したアニメを変換する際に24pとして変換(エンコード)するわけですが、再生する際に倍速フレームなどに対応した液晶テレビのようにやってみたいという方向けの記事となります。
Smooth Video ProjectやSplashEXなどの24p→60p倍速補完再生ソフトはありますが、前者は有料化、後者は元々有料ですがプレーヤーが気にくわなくて使ってられないよという方は導入してみてもよいと思われます。

対応環境としてはRadeonであればDXVA(ハードウェア動画再生支援)が使えればおk、IntelのCPUに内蔵されたiGPUであればHaswell(i3 3xxx・i5 3xxx・i7 3xxx)以降であればおkです。


<導入手順>

再生するために必要な動画再生ソフトと60p再生を可能とするためのソフト(フィルター)をダウンロードします

MPCBEまたはMPCHCまたはMPCEx(MPCHCのA-B区間再生対応版)
動画再生ソフトとなります。コントロールパネル>システムからWindowsが32bitか64bitかを確認後インストールしてください。インストーラー形式(次へ次へとクリックしインストールするタイプ)と書庫・アーカイブ形式での導入方法がありますがお好みで(後者であればフォルダごと他のPCにコピーしても設定が反映される)

BlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)
こちらは24p→60p再生を可能とするための動画再生ソフトが読み込むフィルターです

DXVA Checker
これは特にインストールの必要はありませんが、設定後にきちんと60p再生がなされてない場合の確認に使えるのでその際にどうぞ

①上記をダウンロード後、実行ファイルをクリックし、インストールした動画再生ソフトを起動します。
MPCHCまたはMPCExであれば左、MPCBEであれば右のようになると思います。




投げっぱなしですみませんが、日本語化などに際して特に別途インストールするソフトなどは必要ないのでググって試してみてください。

②先と同様にBlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)もインストールします。


インストーラー付きとそうでないものがありますが、その他への環境移行がフォルダ毎コピーで終わっちゃうのでインストーラ無しを今回は紹介させてもらいます。

BlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)の設定をする ※要再起動
BlueskyFRCUtil.exeを実行後、AFMサポートを有効をクリックします。


また、ビデオカードを2枚以上接続されてる方の場合はGPUのボックスをクリックし展開後それぞれAFMサポートを有効にする必要がある場合があるので気をつけてください。

再起動し、同じくBlueskyFRCUtil.exeを実行後、上記画像の様にレート変換"24p"にチェックを入れてください。当環境は古いのでAFMモード2でしか動きませんでしたが、こちらの設定を変更する度に先ほどのように再起動をする必要はないのでAFMモードは1か2で試してみてください。

④動画再生ソフトの設定をする(MPCHC,MPCEx,MPCBE)
書庫形式でインストールされた方はまたはmpc-hc.exeやmpc-be.exe、またはmpc-be64.exeをクリックしソフトを起動してください。

・ビデオレンダラー設定
オプション画面(ソフト内上部メニューよりファイル>設定または表示>設定)を開き、映像の項目に移動後、ビデオレンダラーを"エンハンスドビデオレンダラー"または"エンハンスドビデオレンダラー(カスタム)"に設定します←ここ大事



・外部フィルター登録


インストール直後何もしてないのであれば外部フィルターには何も登録されてないと思いますが、右上のフィルターの追加をクリック後、展開したBlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)のフォルダ内にあるBlueskyFRC32.dllまたはBlueskyFRC64.dllを開きます。(こちらはインストールした動画再生ソフトが32bitか64bitかに合わせてください)


フィルターを"優先する"とした後、その他のフィルターを登録されている方は優先順位を最上位まで上げてください。

また、このような作業を行わなくてもBlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)からBlueskyFRCUtil.exeクリック後実行した画面からも登録可能となっております。
(右下の△>DirectShowフィルタ>登録)


⑤最後の確認!
24p→60p変換再生がされているか確認します。上下や左右にカメラが動くシーンであれば見てすぐ気づく方もおられると思いますが一応...
適当な24pの動画を再生後、動画再生ソフト上で右クリック>レンダラー設定>統計を表示とします。
すると下のように文字が出ると思いますが、1番上のFrame rateの項目が59.xxxとなっていれば問題ありません。
スクリーンショット画像はラブライブ!サンシャイン!!の渡辺曜ちゃんです可愛いですね!




⑥もし出来てない場合
設定・対応環境の確認をしても問題ない場合はAFMモード(1または2)変更をし確認、それでもダメな場合はその設定が適応されているのかDXVA Checkerで確認してみましょう。



今時ほぼないと思われますが、DXVA(外部・ハードウェア再生支援)に対応してない場合などがありえます。逆に言えばこれが動けば環境をほぼ選ばず利用することが可能なので、Intel CPUであれば3xxx以降でも利用可能です(ヤッタネ


最後に、ソフトウェアをインストールする際にやたら書庫・アーカイブ形式でのインストールを推奨していましたが、これは管理のしやすさから来ているモノとなります。
たとえば今回の場合、MPC HC・BE・ExとBlueskyFRC (Bluesky Frame Rate Converter)をインストールしましたが、これを他のPCにフォルダ毎コピーして外部フィルター登録をすればそのまま使えちゃいます。アップデートの際にインストール(配置)したディレクトリを指定して上書きする必要がありますが、頻繁にそのようなことがないソフトはそうしておく方がよいかなと思ってます。以上!



2017年2月17日金曜日

Logicool M720 マウス購入レビュー (2017.09.30追記あり)



5~6年使っていた同社M950の2個目がついに死亡してしまったようなので急遽購入する羽目に...
左クリックがチャタリングを起こしてから2年ほどチャタリングキャンセラーを入れて凌いできましたが、ついにクリックしてから数秒後にそれが反映されるというものになってしまいました。

マウスは日常的に触るものなので枕や布団並みにこだわりがありますが、MX Revolution→MX1000→VX nano→MX1100→G700→M950とメインに使用してきたので、安物買った結果ポインタが思い通りに動いてくれなかったり、手が大きいのでつまみ持ち以外の掴み持ちも出来ないと嫌であったりと色々うるさいです。

5ボタン以上の他ボタンマウスが出てからは戻る・進むが格安マウスでも出来るようになって便利になりましたが、今回は主にLogicool製品のソフトウェア的な進化を語っていきたいと思います。


いい写真がないのでまずは前に使っていたM950


見えている部分では左クリック横にデフォルトだと戻る・進むとZOOMボタンとかいうのがあります。また、見えてない部分としてはちょうど親指が乗っかるあたりにステルスサムボタンというのがあるので合計4個のサイドボタンがある感じとなります。
そして、それらのボタンはLogicool setpointソフトウェアを用いる事で特定のアプリケーション毎にカスタマイズが出来るので、デフォルトは以下の設定で、別のアプリケーション上では違う動作を割り当てる事が可能となっています。



上記の場合では1ボタンに対し1つの動作しか設定する事が出来ませんので、設定できる動作数はボタンの数に依存します。
しかし、天下のLogicoolは違った。すぐチャタリングするマウスばかり出してるけど許したレベルの機能が今ではあります。



Logicool Optionsをインストール後、適当なボタンをクリックするとジェスチャーボタンというものがあります。これを指定すると2枚目のようなメニューが開くのですが、マウスイラストの左下側がただ単にボタンを押した場合の動作、イラストの部分に矢印とともに表示されているものが押しながらマウスを移動した場合の動作です。
これらはステルスサムボタンを含むサイドの3ボタン、ホイールでの3カ所に割り当てる事が出来るので計5 * 3 = 15 (アプリケーション毎設定を加えるなら無限大) も個別に割り当てる事が出来ます!(テンプレ設定も有)
setpointではボタン1つにつき1動作だったので、M950からの乗り換えでボタン数が減った事にちょっとガッカリしたぼくでしたがいい買い物をしたと思えます。

参考になりませんがステルスサムボタンと左クリック横のサイドボタンにはこのジェスチャーボタン機能を使って以下のように割り振ってみました。


・ステルスサムボタン

・左クリック横の奥側サイドボタン

・左クリック横中央サイドボタン


M950(下記に示す画像手前から2番目のボロ)は、始め重たくて中指の付け根に当たる部分が広く使いにくいと思っていましたが、今では手を浮かせる必要がないくらいがいいように思っているのでMX Masterとかいうぼったくりマウスしか選択肢がありませんでしたが、M720は見た目以上にもっこりしてる上に軽くてUnifying・Bluetoothと接続環境を選ばないし、左右クリックの主ボタンは最高1000万回のクリックに耐えるらしいので、チャタリングでいつも交換に出してた私としてもありがたいマウスとなったのでした。
これらのソフトウェア機能を受けてせっかく高耐久の左右クリックボタンを採用してくれたのだから、そちらでもジェスチャーボタンが使える製品がM720のようなミドルクラスから低価格のエントリークラスで発売されると他社の製品との差別化が図られるように思えたのでLogicoolさんにはもうちょっと頑張ってもらいたいとも思いました(*⌒▽⌒*)
また、上位機種のMX MasterやMX ANYWHERE 2のように電池が内蔵式でないのもM950やG700で通常エネループより軽いエネループライトを使っていた身としてはありがたくもあります。
とりあえず、いいマウス買えてめでたしめでたし(>o<)



(2017.02.20追記)
M950やM705tのUnifying接続ではなかったカーソルのカクカク現象に見舞われていたが、マザーボード付属のBluetooth2.1をUEFI(BIOS)のオンボードデバイス設定より無効化することでカクつきが解消しました。
当初、M720の省電力設定によるものかと思われ、デバイスマネージャより電源の管理設定を弄ってみたり、Setpointの削除やLogicool Optionsの再インストールなどを試したが改善せず、上記の対応で改善したためBluetoothの電波干渉によるものだったと思われます。


また、M720のみを導入の環境でLogicool Optionsのみをインストールされている環境の場合、コントロールパネルのマウスのプロパティにて"ポインターの精度を高める"が有効となっているとM720の加速度設定がオンになることを確認したためにチェックを外しました。



(2017.02.28追記)
上記のカーソル飛びの対応を行っても完全には解消されていないようなのでBluetooth 4.0のアダプタ(ELECOM LBT-UAN05C2/N)を購入してみました。


一応心当たりになる点はいくつかあり、Logicool M720をUnifyingでペアリング(接続)した際に省電力機能が最大限に働くことから来るカーソル飛びか、そもそも使用環境が古すぎることから来る問題かのどちらかかと思っていました。
別のノートパソコン数台でBluetoothペアリングして試してみたところカーソル飛びは再現できなかったので、とりあえずそちらで接続してみることにしました。
使用環境が古いとのことなので一応簡易的に記載しておきます。

【CPU】 Intel Core i7 2600k@4.4~4.8Ghz
【CPUクーラー】 TrueBlack Rev.C
【メモリ】 Cetus DCDDR3-8GB-1333*4 (メモリ動作クロックが弄れないマザボでNG)
【マザーボード】 ASUS P8Z68 DELUXE
【電源】 Owltech RA-750S
【SSD】 Samsung SSD 750 EVO
【HDD】 Western Digital WDC WD30EZRXがたくさん
【光学ドライブ】 バルクのBDドライブ*2 (パイオニアっぽい)
【グラフィックボード】 Sapphire Radeon 5670*2 → GV-N1060IXOC-6GD換装予定
【サウンドカード】 なし (USB接続でUA-55:QUAD CAPTURE/UA-4FX)
【その他拡張ボード】 PT2*2 etc...
【ケース】 FractalDesign Define XL
【OS】 Windows 10 Pro
【キーボード】 Logicool K310
【マウス】 Logicool M950/Logicool M720
【ディスプレイ】 BenQ GW2255*2
【スピーカー】 BOSE Companion3
【その他周辺機器】 ケースの上にラブライブ!の園田海未ちゃんのフィギュア

現状はろくにお掃除もしていないので中身の構成は違いますが綺麗な頃の画像はこんな感じのやつです...



再現性のある状況として確認できているのは、ブラウザなどのリンク上でカーソルを動かしてる時、ネットワーク通信に負荷がかかっている時になります。
Haswell(Core i 3xxx)以降のノートパソコンではこれらの症状が出ないので、環境が古いことから来るモノかなと思っております。
追記をしながらブラウザを弄っていますが、今のところカーソル飛びは確認できないので追って情報の追加をしていきたいと思います。

また、Logicool M720のジェスチャー機能の割り当てを一部変更しました。
FirefoxアドオンのEasy Drag Togo系やGoogle Chromeなどでも提供されているマウスジェスチャー系エクステンションが前者はe10s化によるアドオンの互換性低下、後者は元からレスポンスが悪いので、以下のように"Ctrl + W"を割り当てることでタブを閉じるようにしてみました。



また、リンク先を"新しいタブで開く"問題に関してはダブルクリックでそのような挙動を提供してくれるアドオンを導入することで解決しました。
Google Chrome → Double Click
Firefox → DblClicker

Firefoxに関してはジェスチャー系アドオンを殺してしまうとさすがに操作性に大きく関わるので生き残ってくれると思いますが、Chromeは元からキーボードショートカットでよろしくという感じなのでごり押しするしかなさそうではあります。


(2017.08.18追記)
 LogicoolOptionsのアップデートにより、 Flowなるものが追加されておりました。
こちらはPC間を繋ぎ、M720の切り替えボタンを押す事なくマウス操作、並びにコピー&ペーストが可能になるものとのことですが、マウス操作だけではどうしようもないよねって思いました。


しかもこの機能、同社マウス製品の初代MX Masterでは対応していないとの事・・・
ご利用の場合は見た目ほぼ変わらない対応版MX Masterを買い換えろとの事で正直鬼かと思いました。

似たようなものでInput Directorなるものがあるのでこちらではその紹介に当てようと思います。
やれることはLogicool Flowとほぼ同じですが、同一ネットワーク上の機器であれば、その間の通信暗号化設定、ウィンドウ配置の融通が利くなどかゆいところに手が届く上にLinux環境でも利用可能なのでお世話になっております。ちなみに日本語化も可能な上にWindows10対応です。

利用するマウスやキーボードが接続されているPCを親として機器を追加し、ウィンドウのどの位置まで移動すれば子PCに切り替わるか位置を設定します。


続いて子PCにて接続する親PCのホスト名またはローカルIPアドレス(この場合出来れば固定とした方がよい)を追加します。


Logicool Flowの様な簡単設定ではないものの、こちらも数分で終わる上に対応機器を選ばないのでおすすめです。
説明端折り過ぎな感じは否めないですが、適当に触っても出来ると思います(投げやり感

また、Logicool Flowとはあまり関係ないのですが、FirefoxがVer.57よりWeb Extension仕様のアドオン以外はすべて使えなくなるとのことでジェスチャー割り当てを一部刷新しました。
FirefoxをメインでChromeも利用しているので共通ショートカットキーとなるCtrl+W(タブを閉じる)、Ctrl+Shift+T(直前に閉じたタブを元に戻す)を追加しました。
アプリケーションごと割り当てにすれば元あったジェスチャー設定に上書きする事なく利用できますが、M720の場合は最大30通りも割り当てられる上に正直使い切れてなかったので問題なしといたしました。



(2017.09.30追記)
マウスドライバ・SATAコントロールドライバ・OSの入れ直し、USBポートの変更・追加USB2.0インターフェースカードによる接続、Unyfingレシーバーの位置変更、デバイスマネージャより電源設定の変更などの基本的なものから始まり、あれやこれやとやってきても解決しなかったM720のカーソル飛びがなぜか劇的に解消...

マザーボード背面の延長USBケーブルを抜き差ししただけで直りました

先日購入したMX Master 2Sのサイドボタンの押しづらさにも適応してきたところでこの仕打ちはないですよ本当...
やはりサイドボタンを用いたジェスチャーのしやすさはM720>MX Master 2Sだけど、ちょっとマウスカーソルを動かしただけでわかるトラッキング性能はMX Master 2Sが遙かに優勢。言うならばMX Master 2Sは144Hzのゲーミング用TNパネルディスプレイみたいなやつです。(サイドボタン押下しつつのジェスチャーがしづらいため)

なぜカーソル飛びが解消したかは不明なので、Amazonレビューにも記載した劇的解消方法をこちらに記載しておきます。

用意するもの

こちらのソフトをインストール後、システムトレイより設定画面を開き、以下のようにします。


FPSやらをM720でやる方はそうそういないと思いますが、目で見てもわからないくらいマウスカーソルを左右に振り、スクリーンセーバーに入らないようにするものです。
これを用いる事で、マウス自体の省電力機能に入りづらくする事が可能みたいです。
そんな使い方思いつきもしませんでしたが、これは自信を持って改善策だと言い切れるので、何をやってもどうしても一部環境のみカーソル飛びが発生してしまう方は試してみることをおすすめします。

そして、またまた一部ですが、MX720のボタン割り当て設定を変更して利用しておりました。
全般設定は下記のようにしていますが、さらにアプリケーションごとの割り当てもあるのでOSや大抵のアプリケーションで利用可能なショートカットを主に割り当ててあります。